MENU CLOSE

子どもエッセイ

音楽の話

2015/02/28

世の中にはたくさんの音で溢れかえっています。

様々な機器が発達している現代では、機械による音楽作成も簡単にできます。

音楽のジャンルも以前に比べると複雑化かつ細分化しています。

私たちおとなは、どうしても、音楽というと、出来上がった曲のことを思い浮かべてしまいます。

しかし、子どもにとっては、雨の音や風の音などの自然の音・物がぶつかったり落ちたりする音・人の声などなど、身の回りにあるすべての音が、音楽となりえます。

もちろん、おとなのいう「音楽」のように、メロディがしっかりしたものではないですが、そもそも「音楽」とは、「音を楽しむ」ものです。

音を楽しみ、それらを自分なりのリズムで心地よさを感じることが、そもそもの音楽の素晴らしさではないでしょうか。

長年、赤ちゃんと音楽の関係性について様々な研究をされている埼玉大学の志村洋子氏によれば、「人間それぞれ、持っているリズムが違う」とのこと。

これはつまり、ゆっくりしたリズムを好む子もいれば、早いリズムを好む子もいるということです。

保育園=童謡やわらべうたというイメージが刷り込まれていますが、確かに童謡やわらべうたは、子どもの情緒を安定させるなど、その効果は周知の通りですね。

クラシックも同様の効果があるとの報告もなされています。特にモーツァルトは、脳のアルファ波を刺激し、安定をさせる効果があるとの報告もありました。

きっと、大多数の子どもが、その効果の恩恵にあずかれるのでしょうが、では、早いリズムを好む子どもはどうなんでしょうか。

また、メジャーコードを好む子とマイナーコードを好む子といますよね。

ロックのように、早いビートを好む子は、きっと、童謡などのゆっくりしたリズムだと、つまらなく感じちゃうんでしょうね(笑)。

明るいヴィヴァルディよりもちょっと暗めのラフマニノフが好きだって子どももいるでしょうね。

このように、音楽ひとつにしても、好みは様々です。

私たちは、音楽一つにしても、日々、それぞれが持つ個性をつぶさないように、いろんな側面から物事を考えていかなければいけないな~と、ふと思った2月の終わりでした♪

top