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子どもの発達について

 

子どもの発達

子どもの発達は、方向性と順序は共通していますが、そのスピードは子どもによってそれぞれです。発達が早い子もいれば、遅い子もいます。ですが、それは当り前のことで、人間はひとりひとり違っていて当たり前なのですから。だからこそ世の中が成り立っているともいえます。しかし、発達のスピードがそれぞれだからといって放置してしまえば子どもにとって「発達のねじれ」が生じてしまいます。

放置することもいけませんが、その子に合っていない保育や育児を行うこともまた、その子どもにとって「発達のねじれ」を生じさせてしまうことにつながります。

子どもの発達は大きく分けて「運動」「操作」「言語」「社会性」「生活習慣」の5つに分けることができますが、発達がスムーズだと、この5つの領域がまんべんなく伸びていきます。「発達のねじれ」とは、この5つの領域のどこかだけ伸びていなかったり、発達の方向性や順番がめちゃくちゃだったりすることを言います。

ですから、保育園では、専門的視点によって、ひとりひとりの子どもの発達段階を見極め、ひとりひとりの個性に合った保育を提供していかなければなりません。
ひとりひとりの子どもが、自分なりにのびのびと過ごせ、自分なりに伸びていける、そんな保育を提供しています。

るんびにこどもえんでは、ひとりひとりの子どもの発達段階を見極めるために、株式会社カグヤの「見守るほいく」のソフトを使用し、ひとりひとりの発達台帳を記録しています。

発達の偏り

子どもの発達の方向性と順序は共通していると、前述しましたが、中には生まれつき、発達の順序がずれていたり、ある部分だけが伸び悩んでいたり、苦手だったりする子どもがいます。
つまり、発達が生まれつき偏っているということです

最近はADHDや学習障害・アスペルガー障害などといった専門用語がいろいろなところで聞かれるようになりましたが、これらはすべて、生まれつき発達に偏りがあるために起こるものです。

発達の偏りは、虐待などを受けた子どもにも見られることがありますが、生まれつきの発達の偏りは、育児の問題でも保育の問題でもなく、脳機能がうまく働かないとか、脳の中で信号がうまく伝わらないために起こるものです。

発達に偏りがある子どもは、現在日本では6.6%と言われていますが、実際は10%以上の子どもに発達の偏りがあると言われています。

ですが、発達の偏りは誰だってあるもの。

誰だって、得意なこと、苦手なことがあって、苦手なことは、努力してもなかなか克服はできません。

発達の偏りも一緒で、本人の努力で克服できるものではありません。
ただ、まわりのおとなや空間等の環境が整うことで、ずいぶんとよくなります。

当園では、発達の偏りはその子の個性だと考えます。
障害名はそれほど重要視していません。

社会生活において他人に害を与えるような行動などはもちろん、その子にあったプログラムでいい方向へ変えられるようにアプローチしますが、せっかく生まれ持ったその子だけの個性をつぶしてしまうようなことはしません。
個性は大切なその子だけの光るモノです。

専門家によるプログラム

るんびにこどもえんでは、しょうがいのあるなしに関わらず、すべての子どもは住み分けをせずに集団で過ごします。
しょうがい児保育を行っている園では、統合保育を行うところが多いのですが、るんびにこどもえんでは統合保育より一歩すすんだ「インクルージョン保育」を行っています。

当園には、日本自閉症スぺクラム学会の学会員である自閉症スペクトラム支援士が常勤しています。
また、年に2回、スクールサイコロジストによる子どもの観察と保護者・保育者との3者面談を行っています。

発達に偏りのある子どもへの対応として、専門的視点に立った個別のプログラムにて対応しています。
子どもの個性はさまざまですので、その子に合った、その子に必要な方法で対応します。

プログラムにはまず、「受容」を第一に考えます。
どんな子どもでもそうですが、「受容」を抜きにして子どもの発達が進むことはありません。

子どもの存在を認め、個性を認め、子どもの気持ちを受け止めることが、子どもの発達にとって、とても重要な要素であり、基本的なことでもあります。

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