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子どもエッセイ

公立保育所の民営化

2012/06/08

今日は朝から、糸島市の市会議員さん8名と市役所の職員3名が園の視察に来られました。

全国的にも進められている「公立保育所の民営化」において、糸島市でも市内のいくつかの公立保育所を徐々に民営化していく方針のようです。

民営化にあたっては、やはり現在公立保育所に通所している子どもが保護者は、変化することに不安を覚えますし、民営化を引き受ける法人に対しての不信感なども出てきます。

ですので、事前に説明をきちんと行うために、今回のように、市の関係者が直接自分たちの目で民営の保育所を巡回しているようです。

この数年で、公立の保育所の数は年々減少し、国をあげての民営化が進んでいますが、やはりまだ「公立は民営より優れている」といういわゆる「公立神話」が残るところは多くあります。

この話を聞くたびに不思議だなぁと思います。

公立ということで安心感があるのでしょうか。

内情を知っている者としては、私は絶対に自分の子どもを公立に預けたいとは思いませんけどね(笑

誤解のないように記しておきますが、公立よりも民営の方が総体的にいいと思うのは、公立を批判するわけでもないですし、自分が民営の保育所に勤務しているわけでもないです。

運営費の面、保育の質、子どもひとりひとりの発達を保障するということ、子どもの人権の保障、職員の研修の質、医療や様々な支援組織などの関係機関との連携、保護者対応、開所時間、給食の質などなどトータルで比較したときに、国にとって、地域にとって、家庭にとって、そして何よりもひとりひとりの子どもにとって、民営の方が安心である場合が多いというだけです。

もちろん、保育所保育指針を取り違えている園や子どもの人権を考慮せずにおとなの都合で保育している園などは、民営であっても安心できませんけどね(笑

 

今日来られた皆さんが、園の視察が終わって、お帰りになる際に、

「保育の原点を見させてもらいました」

と真剣な表情で仰ってくださったのですが、この一言は、「いい園ですね」だとか「適正な運営をされていますね」とか言った通り一遍の言葉よりも何よりも嬉しい一言でした。

 

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