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子どもエッセイ

呪縛

2018/07/02

ちょっと刺激的なタイトルになってしまいました(笑)。

前回、団塊の世代うんぬんと書いたんですが、それには理由があります。

今の世の中は、過去の教育などの結果であるからです。

過去の教育の結果が、今出てるわけですから、今の大人たちがやたらと自分のことばかりだったり、他者理解に欠けていたり、格差社会になってしまったり、子どもを大事にできない、子どもの人権を認めない、子どもを大人の所有物とみなすなどの育児観を定着させたのは、前時代の人々です。

その前時代の人々から育てられた現在の大人は、自分がされたことを同じように今の子どもたちにします。

「毒親」という言葉も生まれていますが、毒親と言われる人々は、きっと、その親も毒親と言われる人だった可能性が高いですね。

負のスパイラルです。

今の世の中の保護者の状況って、まるで前時代の毒親からの呪縛で苦しんでいる様にも見えるんですね。

毒親の元で育ってしまって、自分らしさを出せないまま、義務的に育児をやっていたり、人生そのものが親の呪縛でがんじがらめにされていたり。

もちろん、親への尊敬や感謝もどんな家庭にもあってしかるべきですが、価値観や生き方は、いくら親であっても、違う人間ですから、親の価値観やしつけが、子どもの個性に合わないものだったら、それはもう呪縛への第1歩でしょうね。

人としての道は、子どもに伝えていくべきものと思いますが、負の遺産のようなものはどこかで捨ててしまいたいですね。

負のスパイラルをどこかで止めないと、延々と続いてしまいます。

止めるには、親だけの努力ではどうにもできないことがほとんどです。

先日の虐待による子どもの死亡事件も同じではないでしょうか。

 

 

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