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子どもエッセイ

保育士不足

2018/11/22

相も変わらず、保育業界は保育士不足のようです。

幸い、当園は今年度は十分な人手に恵まれていますが、昨年度は保育士が不足していて、定員まで受け入れることができない状況でした。

保育士の不足は全国的なもので、国はありとあらゆる手だてて解消しようとしていますが、なかなか改善には向かいません。

今は、職業訓練でも保育士資格が取れるそうです。

毎年、保育士として社会に出る新卒者は数万人いるのですが、それと同等もしくはそれ以上に、保育士をやめてしまう人も数万人います。

待機児童の解消のために、ものすごい勢いで新園が建っていますから、その影響も大きいと思います。

国としては、今後、子どもの数が減り、保育士が余ってくると算段しているようですが、私はちょっと疑問に思います。

徐々に保育士養成校に進学する子どもの数そのものも減ってくるわけですし、そのうえ、今後、保育士や幼稚園教諭、小学校教諭の養成カリキュラムが改変され、より専門性が高い内容になります。

より専門性が求められるようになるわけですから、安易な気持ちで保育士になろうと思う人も減り、そもそも、人の役に立ちたい、子どもが好き、保護者の支援をしたい、と思うような心持の人が増えるとも思えません。

処遇の面でも、以前に比べてUPしたものの、まだまだ業務内容に見合ったものとは言い難い現状もあります。

そして、業務は年々増える一方です。

そんな状況で、保育士として勤めようとする人が余ってくるでしょか?

今現在、保育士として働いてる多くの人が(一部、犯罪などを犯してしまう人もいるので全員とは言えませんが)、給与や業務過多の状況よりも、「子どものために」との思いが強く、そういった人々の善意で保育現場が成り立っています。

だからといって、日々、保育の専門性を高めることに邁進していくことは大事ですから、今の保育現場ががんばっている、十分だとはもちろん思いません。

専門性が低い園や保育士が淘汰されていくことは仕方ないことだとも思います。

本来、専門性の高さが問われるのが、保育士という仕事です。

これまでは、割と簡単に資格取得もできていましたが、今後はそうとは言えなくなってくるでしょうね。

それを踏まえると、やっぱり、保育士が余ってくるとは到底思えないんですよね。

保育士資格を所持している人は、ごまんといるでしょうけどね。。

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