新園舎となり、環境の見直しと設定をちまちまと行っています。
環境と一口で言っても、多岐にわたっていて、保育における環境設定は多くの専門性が必要になってきます。
保育室の広さはどうか。
音環境はどうか。
二酸化炭素の濃度はどうか。
照度や日当たりはどうか。
遊びにおける場所の設定はどうか。
遊びの内容はどうか。
子どもたちの活動においての動線はどうか。
静かに過ごしたり昼寝をしたりする環境はどうか。
保護者が入りやすい玄関かどうか。
保護者がゆっくりできるスペースはどうか。
保育者の動きやすい動線かどうか。
保育者が働きやすい空間かどうか。
・・・・・・などなど。
挙げるときりがありません。
それらの環境を整えるために、新園舎の設計から定期的な工程会議を経て、今の園舎が出来上がって日々すごしているわけです。
危険な箇所の排除はもちろんですが、危ないからと言ってなんでもかんでも排除してしまって、子どもたちの先々を見通した環境まで排除してしまうのは保育ではなくなってしまいます。
それぞれの子どもたちにとって、その子なり道を生きていくために、乳幼児期に経験するべきことを、園の環境に詰め込んでいかないといけません。
そのために、私たち保育者は、日ごろから環境の重要性を意識して、様々な視点から環境を考えています。
空間一つにしても、どこに何を置くかで、子どもたちの動きが変わってきます。どの空間をどういう場所にするかでも大きく変わってきます。
「こうすればうまくいく」といったマニュアルはなく、目の前の子どもたちの発達状況に応じて、あれこれと変えていかなければならないのですが、これがまた楽しいんです。
子どもたちからの提案に助けられるときもたくさんあります。
実際にあそんだり生活するのは子どもたちですから、子どもたちからの提案に沿う方がよっぽど効率的なときもあります。
おもちゃひとつにしても、子どもの様子が変わる時もあります。
答えはひとつではなく、その答えすらないのが保育です。
だからこそ面白くてやめられない魅力があるんでしょうね。