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園長の日記

生産性

2012/01/24

先日、日本人は休日の使い方やとり方が上手でないということを書きましたが、これには根拠があります。

世界には、各国それぞれの経済をGNPなどで表して、世界的な生産性を統計にとったものがあります。

GNPとは、国民総生産のことで、その国における国民が生産したものを集計し、金額で表したものです。最近まで、このGNPをそれぞれの国の経済指標としていたわけですが、GNPには、国外におけるその国の企業の生産も含まれますので、厳密にその国の経済指標にはなりにくいということで、最近ではもっぱらGDP(国内総生産)を各国の経済指標としています。

このGDPを見れば、その国が国内でどれくらいの経済的な生産をしたかというのが一目瞭然なわけです。これは言い換えれば、その国の生産性がどれくらいのものかということがわかることと一緒です。

特に、一人当たりのGDPは、その国における一人当たりの生産性が数値として表されますので、人口の多少に関わらずに、純粋な一人当たりの生産性を見ることが出来ます。

2010年の国民一人当たりのGDPがIMFによって発表されていますが、その順位は次の通りです(上位20カ国まで)。

1位ルクセンブルグ 2位ノルウェー 3位カタール 4位スイス 5位アラブ首長国連邦 6位デンマーク 7位オーストラリア 8位スウェーデン 9位オランダ 10位米国 11位カナダ 12位アイルランド 13位オーストリア 14位フィンランド 15位シンガポール 16位ベルギー 17位日本 18位フランス 19位ドイツ 20位アイスランド

順位や数値だけ見れば、日本はまずまずといったところに位置している気がしますが、内情はといえば大いに疑問を感じます。

日本の前後に位置するベルギー・フランス・ドイツなどのヨーロッパ圏では、日本ほど労働時間は長くありません。

例えばドイツなどでは、一般家庭は昼食を取りに自宅へ戻り、夕方の5時前後には家族が揃っています。フランスは、週に35時間の労働時間が法律で定められており、残業もありません。この2カ国に限らず、ヨーロッパ圏はどの国も、(日本と比べ)時間がゆったりと流れ、ランチタイムに2時間ほどかけることも珍しくありません。

それだけゆったりとした時間を送りながらも、日本人の生産性と結果は変わらないわけです。

日本人は、どうしてこんなに残業したり休日を減らしたりまでして働くのでしょう?

結果はたいして出てないのにも関わらず、残業や休日返上をよしとする傾向が強くあります。

そのことが逆に生産性を悪くし、本来ならばもっと出せたはずの結果が出せない状況に陥っているのですが・・・。

労働時間の長さだけは世界的に見て飛びぬけて順位がいいのではないでしょうか?

結果がすべてとは言いませんが、結果も出せず、過労で病気になったり死亡したり、家庭がギスギスしたり、そういった余計なマイナス面を抱えながらも、残業や休日返上を「真面目」だと表現するその思考が、日本という国全体の生産性を年々落としている気がします。

せっかくの休日も、普段の疲れが溜まりすぎて寝て過ごしてしまうなど、多くの日本人がとても勿体無い時間を過ごしています。

不景気だと騒がれる近年の日本の経済を上向きにするには、まずは、労働するひとりひとりの生き方やプラーベートな部分を尊重し、「働き方」を根本的なところから考え直す必要があると強く感じます。

あ・・れ・・・??

2012/01/24

日曜日にUPしたつもりだった日曜日分のブログが、日付が変わってUPしたために月曜日の日付になってしまってます・・・。

そして、月曜日分の今日のブログも、日付が変わってのUPのために、日付が火曜日に・・・;;

これはアレですね、はい、そうですね!

日付が変わった本日、火曜日に2日分UPすればいいんですね!!!!!

そうすればきっと毎日のUPをお約束した株式会社CのN社長に叱られずに済みます!!!!

ということで、

本日の火曜日は、もうひとつUPすることにします。

ちょっとズルイ気もしないでもないですが、たまにはこんな日があってもいいかと思います。

ですよね??!!

ブログを開始して、まだ1ヶ月足らずですが、今までUPした分を振り返ってみると、けっこうオカタイことを書いてるわけです。

もちろん、子どもエッセイという名の通り、子どもに関連するありとあらゆることを対象にした内容を心がけていますから、真面目な内容になるのは当然ですね。

ですが、やっぱり、真面目すぎるのも子どもにとって負担になることもあります。

このブログを見て下さっている方々にとっても、真面目すぎる毎日だと負担になってしまいます。

たまにはすこし気を抜いて、休息をする必要があります。

それは決して不真面目からきているわけではなく、要するにメリハリなんですよね。

ガッツリと真面目にやるときはやって、気を抜くべきところは気を抜く。

これが本当の意味での「適当」で、いわゆる「適材適所」というものです。

こうやってメリハリをつけて、一見不真面目に思えることでも、気を抜くべきときに気を抜くことで、真面目にやるべき時に大きな成果を出せるのではないかと思います。

先日、少し書いた「自分の時間の使い方」にも通じるものがありますね。

 

ちなみに、ブログ開始当初に記しておりました会社名の頭文字はKではなくCでした・・・。

スタッフの方よりご指摘頂くまで気づかなかったという間抜けさに猛反省!!!

株式会社Cのスタッフの皆様、どうも失礼いたしました・・・

とんこつラーメン

2012/01/23

昔から、疲れを感じたときには無性にとんこつラーメンが食べたくなります。

今日は、日曜日でしたので、夕食にとんこつラーメンを食べに行きました。

初めて行ったお店だったのですが、とにかくこってりで細めんにスープがよく絡んで、大満足!

とんこつラーメンといえば、物凄く高カロリーと思われがちなのですが、実はカロリーは500kcal前後でそこまで数値として高くありません。

含まれる栄養素としては、食物繊維、カリウム、マンガン、カルシウム、リン、鉄、亜鉛、セレン、モリブレンなどのミネラルに、ビタミンA、B1、B12、D、E、B6、B1、パントテン酸、Cなどのビタミン、たんぱく質、脂質と、意外にも多くの栄養素を含んでいます。

ただ、難点が塩分がかなり高いということです。

とんこつラーメン1食で、基準値の1日の半分を摂取してしまいます。しかしこれは、スープまで全部頂いた場合で、スープを残し(もったいないんですが・・・)、麺と具だけを頂けば、摂取する塩分もずいぶんと減ります。

1食分の栄養バランスとしては、鉄分やカルシウム、ビタミンなどが少なめですので、これらを補うためにほうれん草などの鉄分を多く含む野菜などをトッピングすることで、ずいぶんとバランスのいい食べ物になります。

ちょっとした一工夫で、身体に負担をかけずに済むようになるんですね。

 

そういえば、飲みに行く人はよく、シメにとんこつラーメンを食べますが、お酒が飲めない私としては昔から不思議でなりません・・・。

よく入るなぁ・・・。

 

 

発表会

2012/01/21

うちの園では、毎年3月頭に発表会を行います。地域性を踏まえて、この時期に行うのですが、1年間の集大成を感じることもできます。

今年度は、3月3日(土)に行う予定なのですが、園では、年明けより発表会の準備に取り掛かります。

今日は夕方から、全スタッフで発表会の打ち合わせを行いました。

発表会では、それぞれの子どもが自分が保護者や他の子ども達、先生達に見せたいと思うものを選びます。合奏を選ぶ子、芸能人バリの演技を見せたい子、昨年度では、身近な題材から地域の消防団の演技を披露する子もいました。

幼児クラスになると、振り付けや衣装など、子ども達からいろんな案が出てきます。出てきた案を、他の子どもと先生とで話して完成します。

振り付けも、手本となるのは先生ではなく、年長さんや得意な子が先生役をやってくれることもあります。

この時期になれば、保育室では発表会で使う音楽が1日中流れ、熱心に自ら本番に向けて取り組む子ども達の姿が見られます。

 

今年度はどんなことを発表してくれるのでしょうか。

今からとても楽しみですね。

ちなみに、今年度ももしかすると、あんなところやこんなところに先生達が脇役として登場することも・・・・?

当たり前

2012/01/20

「当たり前」と思うことって何がありますか?

日々の生活の中ででも、例えば朝ごはんには「ごはん」が当たり前という家庭もあるでしょうし、「いやドーナツだ」という家庭もあるでしょう。

この「当たり前」は、その人が置かれている環境によって様々です。

先ほどの、朝ごはんの話ひとつでも、日本では「ごはん」ですが、ではアメリカではどうでしょう?

「ドーナツ」でもおかしくないですよね。

まぁ、最近は日本でも家庭によって様々ですので、朝ごはんひとつでもその多様性は計り知れませんね。

この「当たり前」を、他人にもその人の「当たり前」があることを考えずに話を進めると、なかなかコミュニケーションは上手くいきません。

「当たり前」が人それぞれにあること、それを踏まえた上で話をすると、意外と互いの立場の違いにも気づき、互いに学びあえるものです。

最初からその「当たり前」を押し付けてしまうと、平行線をたどるばかりで、一向にコミュニケーションはとれません。

と、おとなの場合はそうなんですが、子どもはさすがだと思います。

互いの違いを受け入れ、個性を認め合ってるんですよね。

最初は、自分の思いだけをぶつけますが、話すうちに、相手はどう感じたのか等を受け入れ、自分の中で上手に消化します。

それでも上手くいかないときは、またぶつかります。だからといって、おとなと違って、相手を憎んだり陥れたりはしないんですよね。

どうしても受け入れられないときは、適度に距離を置きます。距離をおきつつも、「あの人はこういう人だ」と認めています。

そして未然にトラブルを避けようとします。

子どもから学べることは本当にたくさんありますね。

脳の発達

2012/01/19

昨日、脳の検査技術について書きましたが、誤解を招くといけないので追加しておきます。

確かに生後間もなくの脳を検査することで、発達障害等の可能性の有無が判断できる技術が開発されていますが、生まれつきの脳が何かしらの不具合があったからといって、それが一生続くわけではありません。

人間の脳は、誰一人として同じ重量、同じ形はない上に、日々様々な発達を遂げます。

つまり、環境(家庭・社会・自然・周囲の人や物などすべて)によって、良くも悪くもなるのです。

ですので、生まれつきの脳の状況に不具合があったとしても、その不具合が解消される可能性が大きくあります。

特に、生後から思春期を迎える10歳前後くらいまでの発達が目覚しいのですが、それ以降も、人間の脳は死を迎えるまで発達し続ける器官だそうです。

思春期といえば、2001年にスペインのグラナダで行われたOECDのフォーラムにおいて、ホセ-マヌエル・ロドリゲス-フェレール博士がある仮説を提起しています。

思春期以降に見られる青年期(20から30代も含む)特有の社会的・行動的・心理学的特徴は、これまではホルモンのバランスが崩れることによって起こるとされていましたが、実は、前頭前野が成熟する期間であり、20から30代になってもまだ完成しないとの見解を提唱しました。

交通事故を例に挙げてみれば、30代後半から交通事故を起こす人が急激に減るという事実があります。

前頭前野は感情や自己制御力を司る脳の器官でもありますので、そう考えると、30代後半になって人間はようやく自分の感情を上手にコントロールできるようになるのかもしれません。

上記の説はしっかりとしたデータを元になされた提唱ですが、あくまでも2001年時点では仮説であり、完全な科学的根拠があったわけではありません。2001年から10年以上経過した現在では、どのように実証されているのか、もしくはやはりあくまでも仮説であったのか、とても気になるところです。

 

 

脳と学習

2012/01/18

これまでの教育といえば、心理学などの心の動きをもとに学習方法等が考えられることが多く、どちらかといえば、かなり情緒的なものでした。科学的な見解に基づいた学習法ももちろん活用されていましたが、教育においてはほとんどが、経験によるものでした。

しかし、近年、脳科学が進化し、それまでこころの動きを科学的に研究する心理学において、「こころ」の動きは「脳の動き」であることが徐々に浸透し始め、心理学は心の科学であるとの認識が進んできました。

これらは、様々な検査技術の開発によります。

MRI(脳構造を画像化する技術)やEEG(脳波)などは、これまでも一般的で、脳のどの部分に傷があるか、脳内の電気活動が正常かどうかなどを判断するときに使われています。

近年、これらの技術よりも進んだfMRI(様々な種類の刺激とこころや認知に関連した脳部位の活動の増加を調べることができる)やPET(脳内で作用している薬品や物質を3Dで色をつけて画像化できる)などの開発により、感情や認知の動きが、どのような時にどの部位が働くかなどを視覚的に確認することができるようになりました。

世界的に見て医療が最も進んでいるアメリカでは、このfMRIやPETにより、自閉症やADHDなどの高機能自閉症を生後すぐから診断できるようなり、また、それらに有効な薬の開発も進んでいます。

それぞれの脳機能にあった学習法を見出すことが可能ではないかということで、OECDでは、年々、脳と学習の関係性や、学習を科学的に解明することで、有効的な学習法(ひとりひとりに合った学習法ということが前提)を見出すための研究が進んでいます。

実際に、先進国の中では、乳幼児教育に関しても、「脳科学」を根拠にカリキュラムを組む国も多くあります。

残念ながら日本は先進国でありながら、医療の研究にかける予算があまりにも乏しく、上記のような先端技術を取り入れている病院がごくわずかであるため、教育や発達障害などに関する知識や技術・認識などもかなり遅れています。

特に、教育者と科学者との意識の相違が多く、研究を進めようにも、教育者は情緒的に感情論で話を進めようとしますし、科学者は科学的に客観的事実に基づいて話をすすめようとしますので、なかなか話し合いにすらならないというのが悲しい現状です。これはどうも日本に限ったことではないようですが・・。

 

自分に合った学習法を獲得すれば、子どもは(おとなもですが)どんどん学習が楽しくなってきます。学習が楽しくないと感じるのは、自分に合ってないからで、自分に合った方法や興味のあることであれば、どんどん吸収していきます。

そして、学習は、何も子どもだけがするものではありません。おとなも人生において、死ぬまでが学習の連続です。

人類が楽しくいろんなことを学べるように、まずは、教育者と科学者との垣根を越え、互いに専門知識を出し合い、同じ目標に向かって歩みを揃えるところから始め、先々は日本でも、情緒的ではなく、科学的根拠に基づいた教育によって、誰もが楽しく学べる環境になってほしいと思います。

 

 

ネタ

2012/01/17

毎日ブログをUPしていると、日々の生活の中で、何かブログのネタになるようなことはないかなぁとつい探してしまいます。日ごろ意識していなかった所などにも気づけるようになって、視点を変えてみると同じ事柄でも全く違うモノに映ったりと面白いことが多いですね。

子どもに関してのネタは、相変わらず尽きないわけですが、毎日毎日お堅いことばかりだと、見ているほうも頭が痛くなってきますし、書いているほうも頭が痛くなってきます。

たまには、なぁぁぁぁんにも中身のないブログもいいものかなぁと、今日はまあああああったく中身のないブログでいきたいと思います!!!

中身がないわけですから、どうでもいいことを書かなければなりません!

どうでもいいこと・・・

うーん・・・

どうでもいいことって言われると、これまた困っちゃいますね・・・(笑

 

ということで

明日はまたちょっとお堅いことでも書いてみようと思います(タブン・・・。

OECD

2012/01/16

タイトルにあるOECDという言葉は、この数年、新聞などでも目にする機会があるのではないでしょうか。

新聞などでその言葉を見るのは、主に世界共通の学力調査の結果が多いことと思います。

OECDと言われてもピンとこない方が多いと思いますので、今日は、OECDがどういう機関なのか少し説明したいと思います。

OECDは正式名称を経済協力開発機構といい、英語では、Organisation for Economic Co-operation and Developmentといい、その頭文字をとってOECDと表されています。民主主義を原則とする先進国家が集まる唯一の機関であり、パリに本部が置かれ、公用語は英語とフランス語です。別名「先進国クラブ」とも呼ばれ、現代のグローバル化の時代において、経済・社会・環境などの諸問題に取り組んでいます。

経済といわれれば、子どもに直接的にかかわりがないかのように思われますが、経済と教育は切っても切れない関係です。

というのも、教育を受ける環境にあるからこそ、経済が発展するわけで、教育が行き届いていない国は、経済が発展しづらい傾向が強いからです。

そのため、OECDのように、先進国国家が集まって、教育に関しての統計を取ったり、研究を深めたりすることは、ひとりひとりの子どもにちゃんとした教育をいきわたらせるためにも必要なことと言えます。

OECDが主催するPISAの学力調査は、3年ごとに、数学的リテラシー・科学的リテラシー・読解力の3分野において、世界共通で行われるわけですが、2006年のの学力調査では、日本の順位が下がってしまったことで、新聞などで大々的に取り上げられました。

学力調査の順位が下がってしまったことで、ゆとり教育を見直し、カリキュラム数を増やし、学習時間を大幅に増やすという対応を行っているわけです。

数年前から、小学校などの学習時間が増えたのはこのためです。

ですが、勉強する時間をただ増やすだけで学力そのものが伸びるという考えは、どうも安直に感じます。

時間よりもその内容を考えなければならないと思うのですが・・・。

というのも、確かに学力では、2000年・2003年・2006年の国際的位置づけよりは、2009年の順位が高くなっていますが、反比例して、2011年に、同じOECDで行った幸福度調査では、加盟国34カ国中19位という微妙な順位です。

学力は高くても、たとえば、「自分には頼れる人がいない」と感じるのは調査対象の90%、「過去1ヶ月で他人の手助けをしたことがない」のは23%、「5年後、今よりも自分の生活に満足していると希望を持っている」のは40%(ちなみに、この結果は加盟国の中で最低ラインです)、「日々の生活の中で、肯定的な経験(喜びや嬉しさなど)よりも否定的経験(寂しさ・悲しみなど)を感じることのほうがおおい」のは68%などといった、極端に幸福度が低いという結果が出ています。

ちなみにこの調査は15歳以上75歳未満の6000名を対象として行われました。

社会に出たおとながあまり幸福を感じていないのは、現代日本ではいたるところで顕著に見られますが(だからといっておとなが幸福を感じないことそのものを肯定するわけではありませんが)、やはり引っかかるのは、その対象者の中に15歳から18歳の子どもがふくまれていることです。

調査の中には、将来への夢や希望・期待などを質問する内容もあり、その結果、半数以上が夢も希望も持っていない上に孤独であると感じている現状です。

学力をあげることは悪いことではありませんが、学力だけでなく、同時に「人間」としての在りようにもきちんと目を向けなければならないのではないでしょうか。

教育とは、学力だけでなく、社会的な生き物としての「人間」の在り方もはぐくむものではないでしょうか。

 

これからを生きる子ども達が、少しでも未来に夢や希望をもてるよう、私たちおとなが生きることを楽しむという前向きなモデルを日々示さなければならないのでしょうね。

 

 

 

 

休日

2012/01/15

休日は皆さん何をしてお過ごしでしょうか?

疲れが溜まって睡眠にあてる人、子ども達と思い切り遊ぶ人、趣味を楽しむ人、家の用事を済ませる人などなど、休日の過ごし方は人それぞれです。

休日にまで仕事をする人も、日本には多くいることと思います。

よく、日本人は休み方や休日の過ごし方が下手だといいます。休むということを=サボるという間違った認識を持つ人も多いですよね。

 

特に、バブル時期を経験した人や戦後の高度成長期を経験した人に多い気がします。

そのころは、戦後で物もお金も人も極端にないというのが日本という国の現状でしたし、経済的にもこれ以上ないところまで落ち込んでいましたから、動けば動いただけ、働けば働いただけ、結果が出やすく、底辺から上へ上へと上る一方だったのです。

ですので、休みも取らず、とにかく働いて、生活の水準をあげる事や経済を良くする事に躍起になっていたわけですが、現代日本はもう時代が違います。

経済は上り詰めるところまで上り詰め、下降線をたどるばかりで、失業率も高くなり、経済的にはかなり不安定な状態です。

だからといって、では、また戦後のように、休みも取らず闇雲に働けばいいのかと言われると、今の時代でそんな方法が通用するわけはありません。

休みを取らずに働くことは、日本ではさも美談のように受け取られますが、その実、様々な病気を引き起こすだけで、結果として短命で終わってしまうことにつながります。特に現代の日本では、そう言えますね。

 

現代社会は情報社会と言っても過言ではないくらい情報が溢れている上に、科学や文明もまだまだ進化するものの、頭打ちの感は否めない状態です。そんな高度な文明社会において、比例して付きまとうものがストレスです。

現代社会では、このストレスと上手に付き合っていかなければなりません。

ストレスは、全くないのも問題で、ほどほどにストレスを感じるのも必要なのですが、抱えすぎると様々な病気を引き起こします。

そうならないためにも、適度な休息や適度な息抜きの方法を身につけることが大切ですね。

 

自分の好きなことをする時間を、週に1度でもいいので持ったり、逆に、何にもしない時間を持ったり、自分に合ったリフレッシュの仕方を見つけ、休日を有効に使いたいですね。

特に、これから先の時代を生き抜いていかなければならない子ども達には、生きる力を身につけると共に、自分の時間の使い方も同時に身に着けてほしいと思います。

 

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