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2012年 6月

まとめてUP

2012/06/10

ここ最近、ブログ数日分をまとめてUPすることが増えています。

大体こういうときは、ちょっと忙しくてちょっと余裕がない時です(笑。

特に1年のうち、この6月というのは、どの園もコレといった大きな行事がないことが多いので、この時期に!ということで、様々な会議や研修がてんこ盛り状態になるんですね(笑

明日も、行政・小学校・中学校・幼稚園・保育園が一同に集まっての会議です。

2日に1度は何かしら外へ出ることがあり、最近はちょっぴり疲れ気味・・・(笑。

仕事が終わって自宅に戻ると急にグッタリなっちゃうわけですよ!

ブログは基本的に、その日の振り返りの意味も込めて、仕事が終わってから寝る前に書くことが多いのですが、こういう時期はグッタリしすぎて、PC触る気にもなれません!!!!

ということで

2日分まとめてとかの、ズボラな感じの日が続くかもしれませんがご容赦ください(笑

毎日楽しみにして下さっている皆様!

本当にごめんなさいっ!!!!

保育を見せ合う

2012/06/09

「子どもを主体とした保育」を理念とする園が集まった研究会を福岡県内で立ち上げています。

同じような研究会が全国各地に存在しており、他県の研究会との横のつながりも持っているのですが、それらはすべて「子どもを主体とした保育」を行っている園です。

来週の水曜日に、その研究会の研修が北九州市の鴨生田保育園さんで行われます。

立ち上がってからはまだ数年しか経っていないのですが、これまでに5回の研修会が開かれ、今回で6回目を迎えます。

私は、その研究会の事務局をやっているのですが、毎回、多忙にも関わらず各園さんから数名の参加者があります。

研修会の内容としては、ホスト園による公開保育・プレゼン、各分科会に分かれての意見交換会という形式を取ることがほとんどなのですが、互いに保育を見せ合っての意見交換はとにかく実践に役立ちますね。

これまでの保育界というものは、とにもかくにも閉塞的で、互いに保育を見せ合うということはほとんどない世界でした。

目に見えない不可侵条約のようなものがあり、他園に足を踏み入れてはいけない雰囲気が流れていたわけです。

自分の園の人間しか入って来れないわけですから、もちろんそこにいる園の職員は、だんだん惰性で保育を行うようになりますし、自分達がすべて正しい!と思うようにもなります。

閉塞的な環境になりますので、ストレスも溜まりますし、何よりもそれらのしわ寄せがすべて子どもや保護者へと向けられてしまいます。

 

保育というものは本当に奥が深く、100人の子どもがいれば100通りの保育の形があり、そしてそれはどれ一つとして同じ形はありません。

100人いれば100人の個性が存在するからです。

そのためにも、互いに保育を見せ合い、意見し合い、同じ理念で「どうすれば子どもひとりひとりが自分に合った保育を受けられるか」を一緒に考えていくことは必要不可欠だと思います。

 

まぁ

まだまだ閉塞的な園が多いのが現実ですが・・・。

 

糸島市でも、合併したことによって、互いに保育を見せ合うような動きが以前よりも見られるようになった時期もありました。

今年度から市の保育会のメンバーが入れ替わりましたので、今後どうなっていくかは分りませんが、少しでも子どもへ還元できるような会になっていけるといいなと思います。

公立保育所の民営化

2012/06/08

今日は朝から、糸島市の市会議員さん8名と市役所の職員3名が園の視察に来られました。

全国的にも進められている「公立保育所の民営化」において、糸島市でも市内のいくつかの公立保育所を徐々に民営化していく方針のようです。

民営化にあたっては、やはり現在公立保育所に通所している子どもが保護者は、変化することに不安を覚えますし、民営化を引き受ける法人に対しての不信感なども出てきます。

ですので、事前に説明をきちんと行うために、今回のように、市の関係者が直接自分たちの目で民営の保育所を巡回しているようです。

この数年で、公立の保育所の数は年々減少し、国をあげての民営化が進んでいますが、やはりまだ「公立は民営より優れている」といういわゆる「公立神話」が残るところは多くあります。

この話を聞くたびに不思議だなぁと思います。

公立ということで安心感があるのでしょうか。

内情を知っている者としては、私は絶対に自分の子どもを公立に預けたいとは思いませんけどね(笑

誤解のないように記しておきますが、公立よりも民営の方が総体的にいいと思うのは、公立を批判するわけでもないですし、自分が民営の保育所に勤務しているわけでもないです。

運営費の面、保育の質、子どもひとりひとりの発達を保障するということ、子どもの人権の保障、職員の研修の質、医療や様々な支援組織などの関係機関との連携、保護者対応、開所時間、給食の質などなどトータルで比較したときに、国にとって、地域にとって、家庭にとって、そして何よりもひとりひとりの子どもにとって、民営の方が安心である場合が多いというだけです。

もちろん、保育所保育指針を取り違えている園や子どもの人権を考慮せずにおとなの都合で保育している園などは、民営であっても安心できませんけどね(笑

 

今日来られた皆さんが、園の視察が終わって、お帰りになる際に、

「保育の原点を見させてもらいました」

と真剣な表情で仰ってくださったのですが、この一言は、「いい園ですね」だとか「適正な運営をされていますね」とか言った通り一遍の言葉よりも何よりも嬉しい一言でした。

 

自立

2012/06/07

自立と言えば、「何でも自分でできるようになること」だと思われていますし、そういう考え方が一般的です。国語辞典を引いても、「他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること」だとされています。

確かに、誰の手も借りずに、自分の身の回りのことを自分で行い、生活も自分で稼いだお金で行い、誰にも迷惑をかけずに自分ひとりで生きていくことが「自立」するということです。

先日、うちの園にも来てくださった藤森平司先生によると、「自立とは、自分で何でもできるようになることではなく、自分のできないことを知り、自分のできないことは他人に補ってもらえるようになること」だと仰っていました。

これには私も大いに納得させられました。

というのも、確かに誰の手も借りずに生きていくことを目標におとなになっていくのは大事なことなのですが、何でも自分でやってしまうと、極端な話、他人は必要でなくなってきます。

自分ひとりいればいいわけですから、誰かに何かを頼んだり、逆に頼まれたりも必要ありません。

ですが、人間と動物の違いは、「他者とコミュニケーションをとり、他者と協力し合って生きていくこと」にあります。

つまり、人間が動物ではなく、「人間」であるためには、他人との相互扶助が必要不可欠であるわけです。

何より、世の中に本当に100%自分ひとりだけで生きているおとなっているでしょうか?

はっきりいってそんな人は0に近いと思います。

誰でも、誰かしらの力を借りて生きていると思います。

ですので、藤森先生が仰ることは本当に納得できますね。

ただ、何でもかんでも人にやってもらうのでなく、最低限自分でできることは自分でやって、足りない部分を他の人に補ってもらうということです。

自分がおとなになるにつれ、自分の苦手とすることは自分自身で分からないといけません。

その上で、苦手なところを誰かに補ってもらい、自分も誰かの苦手なところを補ってあげる。

これが本当の意味での「自立」だと言えます。

よく、苦手なところを克服するために何かを行いますが、仕事においても家庭においても、苦手なことを一生懸命やっても効率は悪いし結果も思うように出ません。

そこで無駄な時間を使ったり、無駄な争いをするよりも、苦手なところを誰かに任せてしまって、自分の得意なところを誰かのかわりにやってあげた方がよほど互いに気分良く過ごせますし、効率もあがりますよね。

この「自立」ということは、家族関係や職場での人間関係に大きく関わってくることだと思います。

防災センター

2012/06/06

今日は、しっかり組さんと一緒に福岡市にある「福岡市防災センター」へ見学へ行ってきました。

朝から子ども達はワクワクドキドキで、テンションもかなり高め。

毎年、泣き出しちゃう子どもがいるんですが、今年はどうかなぁと心配になりながらも現地へ。

到着後、まずは地震体験と強風体験のコーナーに。

上記の2つのコーナーは同じ区画にあって、ガラスのドアで廊下と仕切られているのですが、私たちより前に見学に来ていたアジア圏の観光客らしきみなさんが、そのドア越しに子ども達の様子を大勢で見守ってくれてました。

地震体験で、最初のグループの子ども達が、スムーズに机の下へ隠れると、ドアの向こうから大喝采!!!

大きな拍手とざわめき声が聞こえました(笑

地震も強風も、みんなきちんと案内のお姉さんの話を聞いて、上手にこなしていましたね。

他には、火事の時の避難訓練や以前現場で使用されていた本物のヘリコプターの試乗などを行って近くの博物館のお庭でお昼ごはんを食べました。

来年も、年長さんと一緒に防災センターへ見学にいきます。

年中さんは今から楽しみですよね。

 

完全に余談なんですが、防災センターで案内をして下さったお姉さんが、ある年長さんのお母さんにそっくりだったんですよ。

あれは姉妹と言ってもわからないかも・・・(笑

排泄

2012/06/05

「トイレトレーニング」と言って、子どもがおよそ1歳半頃になると、排泄のしつけが始まります。

今はもうそんな姿はなかなか見られないとは思いますが、排泄のトレーニングの最中に、子どもが失敗したことで怒る人が昔は多くいました。

排泄が確立するまでの間は、本人の意志でどうこうできるものではありません。

排泄には、脳の働きが大きく関わっています。

例えば、尿ですが、まず膀胱に尿が溜まり、膀胱壁が刺激されることで、その信号が脳に伝わり、尿意を感じます。そして、尿を体の外に出すのです。

尿意を感じたことで、体の外へ出すか出さないかは、ある程度、大脳の統制が整ってきて始めて、自分の意志でガマンするか出すかを左右することができるようになります。

それが世間一般では、「およそ1歳半程度以降」となっているのですね。

大脳の統制が整う前までは、反射的なものであり、どちらかというと、犬や猫などの動物に近い感じです。

このように、排泄には、大脳の働きが深く関わっているのです。

そして、その大脳の働きには個人差が大きく、大脳が統制されるようになるまでも、もちろん個人差が大きいわけです。

脳の働きによるものですので、排泄を失敗したことをいくら叱っても仕方がないわけです。

むしろ、叱られる事で、排泄の失敗は本人の意志にはまったく関係がないので、無駄に怯えさせるだけの結果になってしまいます。

本人の意志での失敗でないことを叱られる事で、それが続けば、今度は、恐怖や不安を感じるようになりますので、ますます排泄は失敗するようになり、下手をすれば、前頭前野に傷がつき、感情の抑制が下手になってしまったり、自分の意志をコントロールすることが苦手になってしまいます。

そうすると、排泄がなかなか確立しなくなってしまうという悪循環に陥ってしまうわけですね。

中には、排泄の失敗を叱られた事で、排泄そのものが「悪いこと」だとインプットされてしまい、無駄に尿意や便意を堪えて膀胱炎や腸炎を起こしてしまう子どももいます。

さすがにこの時代に、園などで排泄の失敗を叱るような保育士や教諭はいないとは思いますが、もしかするとまだ存在するのかもしれませんね。

専門家

2012/06/04

世の中には本当にたくさんの専門家がいます。

その専門家の名称を名乗るのに、経験年数や実績、資格取得試験などをこなして初めて名乗ることができるものも少なくありません。

保育園という職場だけでも、保育士・看護師・調理師・栄養士・管理栄養士などなど何種類もの専門家がいます。

専門家と聞けば、その専門のことは何でも分かっていると思われがちですが、資格があるから誰でも「専門家」なのかと言われると、私はそうではない気がします。

もちろん、その資格を取得するために、たくさん勉強して実績や経験を積んで、晴れて資格取得となったのでしょうが、「専門家」とは、「日ごろから向上心を持ち、分からないことは分からないと素直に述べることができて、常に新しいことに取組み、何かを得ようとしている」人だけが「専門家」と言える気がします。

資格取得した時点がゴールなのではなく、そこからがスタートだと思うんですよね。

私自身もいろんな資格を持っていて、それぞれの専門に関係する専門家の方々とお会いしてお話したり、講義を受けたりすることがありますが、やはり「あぁこの人は専門家だなぁ」と思える人ばかりではないのが辛いところです。

ですが、本当に専門家と思える人に出会えたときの喜びは、言いようがないほど嬉しいものです。

人間、死ぬまで勉強だと言いますが、専門家を名乗る以上は、本当にその通りだと思います。

ちんすこう

2012/06/03

私の好物のひとつに「ちんすこう」があります。

沖縄のお菓子で、小麦粉・砂糖・ラードを練って焼き上げたクッキーのようなものですが、あのサクサク感がたまらなく好きなんですよね。

先日、お土産で頂いたのですが、これまた大量のちんすこうが!!!!

(まぁ大量に買ってくるように頼んだのは私なんですけどね・・・(笑)

数にして優に200個は超えていたんじゃないでしょうか・・・(笑

様々な味があって、オーソドックスなタイプのもの・梅・ゴーヤ・紫いも・ココナッツ・黒糖・岩塩・チョコチップなどなどが、大きなパックにぎっしり詰め込まれていました。

ちなみに、2パック頂いたんですが、すでに半分以上なくなっている状況です。

もちろん、食べたのはほとんどが私です!

牛乳やコーヒーなどと一緒に食べると、とてもおいしいのですが、マラソンの後にはパサパサして喉を通らないことウケアイです!(笑

ラードを使用しているため、クッキーやビスケットなどとはまたちょっと違った食感ですし、和菓子などにもあの食感はみられません。

中国から伝わったとされる説やポルトガルからシルクロードを通って伝えられたとする説があり、元来は琉球王朝の王族や貴族のみがお祝い事などの時に食べることの出来るお菓子として珍重されていたそうです。

と、

ちんすこうについて書いているこの瞬間も、口の中にはちんすこうが入っています(笑

 

発達相談

2012/06/02

野田先生による発達や心理の相談は、年に2回行っています。

毎回、多くの方が面談を希望され、今回は6件もの希望者が面談されました。

本来は、2日間にわたって3家庭程度が原則なのですが、いつもワガママを聞いて頂いて、その数より多くの面談を行ってもらっています。

面談は、基本的には在園児が対象ですが、卒園児や他園に通う子どもでも面談が可能です。

育児には、悩みがつきものですが、例えば子どもの状況が保護者から見て気になったとき、たいていの場合、母親の責任だと見られがちですし、本人も「自分の育児の仕方がいけないのでは」と思いがちです。

確かに、虐待に当たるような行為を日常的に繰り返していれば、子どもに様々な異変は見られますし、子どもの発達も歪んだものになります。

ですが、わが子をかわいいと思わない親はいないはずです。

親なりにわが子のことを思い、様々な工夫を凝らしながら日々の育児を行っていると思います。

一生懸命工夫を凝らしても、上手くいかないことも多くある中で、子どもの異変や発達をすべて母親の責任にされてしまっては、たまったもんじゃありませんよね。

 

ご家庭で育児に行き詰ったとき、子どもの発達が気になったときなど、自分ひとりで抱え込まずに気軽にご相談ください。

園と家庭とで一緒に歩みながら子育てしていきましょう!

野田先生

2012/06/01

年に2回、東京都から来園して頂いている野田先生。

園に来て頂く様になって5年が経過しました。

野田先生をご存知ない方もまだいらっしゃると思いますので、簡単に紹介を・・・。

野田先生は、東京都八王子市で、NPO法人 CEセンターの理事長をされています。

CEとは、Child rearing and Education support center(子育て&教育支援センター)の略です。

CEセンターでは、乳幼児から中学生までの幅広い子ども達の発達を、専門的な知識と正しい見方で、多様な援助を行っています。

うちの園でも、野田先生による子どもの観察や面談、糸島市内の保育会での講演など、幅広くお世話になっています。

野田先生は、東京都を中心に、全国各地へ足を運んで、様々な援助をされているのですが、とてもご多忙な身で、一月の間で30箇所回られることも・・・。

学校心理士さんなのですが、その名称だけ聞くと、心理面だけを視られると思われがちなのですが、心理面はもちろん、子どもたちの発達全般を専門的に観てくれます。

そして、その見立ては本当にびっくりするくらい正確なんですね。

専門家なのですから当然と思われるかもしれませんが、専門家と言っても名ばかりの人も多いのが現状ですよね。

特に、全国的にもそうなのかもしれませんが、糸島市における子どもの発達に関する専門的なケアは、お世辞にも行き届いているとは言いがたく、また、実際に子どもの姿と見立てにズレがあったりすることも多くあります。

この数年、そういった状況で、モヤモヤした気分をかなり味わってきたのですが(まぁ現在もですが・・・)、野田先生の見立てとアドバイスにより、子ども達の本当の姿を知ることができるようになりました。

それは私だけでなく、うちのスタッフ全員に言えることですし、また、面談を受けられた保護者の方々にも言えることではないでしょうか。

 

あまり書くと、市を批判しているだとか、関係機関を批判しているだとかに捉えられちゃうので控えますが、名称や形式・それぞれのプライドに囚われるだけのお門違いのケアではなく、ちゃんと専門的に、それぞれの子どもや家庭に合ったケアをきちんと行えるだけのシステムの構築を、市には急いで欲しいと思いますね。

 

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