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2012年 8月

ブスの25ヶ条

2012/08/31

いやぁ すごいタイトルですね(笑

むしろもう目にしたくない言葉ですが、実はこれ、かの有名な宝塚歌劇団の裏校訓と言われるものなんですね。

伝説の教えである「ブスの25ヶ条」は、舞台袖に貼り出されていたりするそうです。

この存在を知ったのは、昨年行われた東京での経営会議の場です。

全国津々浦々から園長・理事長などが集って「子どもを主体」にした保育に関して2日間会議を行うんですが、その際に、とある園長先生のプレゼンの際にご教授頂いたものです。

25ヶ条の「こういう人はブスだ」という項目があるのですが、これは何も、「見た目」の問題ではなく、「人間性」の問題と感じます。

しかも、通常「ブス」といえば、女性を蔑視した言葉ですが、女性だけでなく、男性にも当てはまると思います。

もっと言えば、ここでいう「ブス」とは、「お客さんに人気がない」「人を惹きつけない」ということであり、これはそのまま保育の世界にも当てはまります。

つまり、ここでいう「ブス」は、「子どもが近寄ってこない」「保護者に敬遠される」「他の職員や他園の職員と円滑なコミュニケーションがとれない」ことです。

これはかなり保育園に勤めるものとして致命的です!

 

容姿端麗で才色兼備な女性しか合格できない宝塚歌劇団の養成校は、入学倍率が何十倍というものすごい競争率な上、入学を認められたあとも、規律が厳しいことで有名です。

こういった裏校訓があるのもさすがプロだと言えますね。

自己評価

2012/08/30

認可保育所では、厚生労働省より発布されている「保育所保育指針」において、いろいろなことが義務付けられています。

その中に、「自己評価」があります。

これは、自分の園の保育や保育者を振り返り、よりよい保育を目指すためのものであり、課題や問題点を発見し認識するためでもあります。

保育園だけに限らず、「組織」というものは、下手をすると閉塞的になりやすく、慣れが悪い方へ働き、ただのルーティンワークを繰り返すだけの日々になりがちです。

そういったことを防ぐためにも、自己評価は、それぞれが「自分なりの何か」を「意識」できるツールのひとつであるといえます。

うちの園でも、月に1度、保育環境や保育者のあり方などを、各自でチェックしています。

その月の反省点と次に生かすためにどうするかを考えるきっかけになっています。

チェック項目は、各園によって違うのですが、保育者に関してのうちの場合は、「子どもをひとりの人間とみなした態度で臨んだかどうか」や「保育者間のコミュニケーションが十分であったかどうか」「保育に関係することを何かしら学んだかどうか」など、保育に関して必要不可欠な項目を10項目くらい作っています。

熊本県の城山保育園さんでは、その自己評価のチェック項目のひとつに、「わかった気になっていないか」というものがあるそうです。

これは専門職についている人間すべてに当てはまる項目だと思います。

専門的な仕事をしている人間は、年数が経ってくると、中身があまり伴っていなくても「わかった」気になりがちなんですね。

20年保育者として子どもに携わっていても、子どもの心理や行動など理解していない保育者もいますし、「自分はベテラン」だと豪語するくせに、やっている保育は何十年も前の戦後教育だったり・・・。

時代の流れとともに、子どもを取り巻く環境は変化していきますから、子どもの姿が変化していくのは当然のことなんですけどね。

どの職業においても、共通して言えることだと思うのですが、「わかった気」になってしまった時点で、「終わり」ではないでしょうか。

「わからない」と感じるからこそ、「わかりたい」と思って何かを学ぼうとするものです。

「わかった気」にはなりたくないものですね。

ダイバーシティ

2012/08/29

ダイバーシティ(diversity)とは「多様性」という意味です。

現在、日本でも、多くの企業が多様性問題の啓蒙活動や、多様性の推進に取り組んでます。

つまり、日本が抱える大きな課題のひとつであると言い換えることができます。

日本という国は、「同質」を重んじる文化です。要するに、「みんな同じ」でないといけない文化が根強いのですね。

日本語の「違う」という言葉には、different(異なる)の意味とwrong(正しくない)の両方の意味があって、「異なるのは悪いことだ」という価値観が根底にあるようです。

と言うことは、様々な価値観や種々雑多なものを受け入れるという「ダイバーシティ」を、日本人が真に理解、賛同し、推進するのは簡単ではないのでしょう。

しかし、欧米をはじめとして、世界の先進国においては、今日では、ダイバーシティを道徳や倫理からの視点だけでなく「企業戦略の一環」と考えています。

つまり、「多様な人材を取り込み、その人材が実力を十二分に発揮できて、正当な評価を受ける」という企業文化を構築することが、経営上の優先課題になっているのです。
ところが、日本においては、少子化に伴う労働人口の減少に直面しているにもかかわらず、この「ダイバーシティ」を理解し、賛同し、推進することについていけていない企業があまりにも多く存在します。

直面している問題が目の前に存在しているにも関わらず、です。

人材を多様化するのは待ったなしの課題といえるのですが・・・。

慶応義塾大学の高橋俊介教授は、日本企業が直面するダイバーシティを次のように非常にシンプルにレベル分けしています。

・ 多様性ゼロ⇒新卒男子だけの採用
・ 多様性の初歩⇒中途採用
・ 多様性の中級⇒女性の活用
・ 多様性の上級⇒外国人の活用

「女性や外国人を問わず、実力のある人材が最大限の力を発揮するような環境を提供し、組織の求心力を高める努力を怠っている企業は、将来の存続が危ういといって過言ではない」とのこと。

 

これらは、何も、「企業」に限って言えることではないと思います。

日本が世界の中で生きて行く上で、これらの意識なしにはもう「先進国」であることは難しくなってくるのではないかと思っています。

年々下がる一方のGDPやGNPを見れば、一目瞭然です。

確かに変わることに対しての不安や心配などは、誰もが抱える感情です。

しかし、「違うことがいけないこと」だとする日本の文化は、現代にはもうそぐわなくなってきているのではないでしょうか。

 

今後、世界の多様性は日に日に増して行くものだと思います。

これからの世の中を、今の子ども達は生き抜いていかないといけません。

そのためにも、多様性を常日頃から受容できるのとそうでないのとでは、おとなになったときに、その子ども達の生きる道筋が大きく変わってくる気がしてなりません。

女性が働きやすい会社

2012/08/28

2008年に「日経ウーマン」が行った「女性が働きやすい会社」に関する調査の結果は、働く女性にとって、とても興味深いものでした。

その年のトップ3は、「P&G」「資生堂」「日本IBM」の3社。

それぞれの働く女性に対しての制度は、働く女性、特に働く母親にとっては、どれもとてもありがたいものです。

どういった制度があるかというと・・・

◆女性管理職登用率 16%

◆ダイバーシティ(多様性)の尊重

◆仕事と子育てに関するカウンセリング制度

◆育児・介護・仕事サポート制度

◆フレキシブルな勤務体系

◆企業内保育施設

◆育児支援プログラム

◆平均勤続年数が長期

などなど。

産休・育児休暇はもちろんのこと、介護休暇やリフレッシュ休暇も整備されているとのこと。

 

大手の企業になればなるほど、女性の活躍が、企業の成長に不可欠なものであるとの理念をもっており、男性優位の社会に疑問を呈しています。

世の中に男性と女性が存在するように、企業に男性も女性も存在するのは当然のことです。

企業としても、やっと育った人材が、結婚や出産のために離職してしまうことへの勿体無さや理不尽さ、コストパフォーマンスの悪さなどで、長年頭を悩ませてきたようです。

その現実を憂うだけでなく、どうすれば育った人材を確保しておけるか、という考えにシフトチェンジし、実行に移すところがさすが大手の企業というところでしょうか。

 

女性は男性と比べ、同時処理が得意な性だそうです。

そのことからも、結婚や出産を理由に、仕事をなくしてしまうのは、勿体無い気がしますね。

 

仕事と育児の両立

2012/08/27

保育所は、現行の制度ですと、原則として、「子どもを保育するおとなが家庭にいないこと、または家庭で保育を行うのが難しいこと」が条件になっています。

つまり、ほとんどのお母さんが、仕事なり、家庭で子どもを見ることができないなどの理由があるわけです。

そのため、働くお母さんは、常に仕事と育児とを両立させることで頭を抱えてしまいます。

育児に専念してしまえば、家計が苦しくなり、仕事に専念してしまえば、育児が疎かになってしまうわけです。

この仕事と育児の両立は、女性の社会進出と共に、大きな課題として現在も様々な論議が繰り広げられています。

世間でそれだけ論議されているということは、世の中のお母さん達がそれだけ困っていたり悩んでいるということです。

しかし、よくよく考えてみれば、果たして、仕事と育児を両立することってできるのでしょうか?

両立ですから、どちらも100%でないといけないわけですよね。

身体はひとつしかありませんから、はっきり言って、どちらも100%なんてできるわけないんです。

そもそもできないことを、両立させろと言われても・・・(笑。

 

そこで、近年は、両立という考えではなく、「バランス」という考えにシフトチェンジする企業が増えてきました。

要するに、仕事と育児とのバランスを上手にとっていきましょう、ということです。

身体はひとつしかないわけですから、ひとつの身体を100とすると、例えば40を仕事、40を育児、残りの20を家事とか自身のライフワークにあてる、というわけです。

 

この考え方だと、少し気が楽になる気がしませんか?

気をつけていること

2012/08/26

普段から、保育において、気をつけていることがあります。

それは、狭い視野で子どもや保護者と接しないようにすることです。

私の園における役割上、どうしても、外部のしかも同じ保育関係の方々とご一緒することが多いものですから、そこで入ってくる情報と言えば、「同じ保育関係者からみた」情報がほとんどになってしまうわけです。

もちろん、同業者だからこそ学べるものや気づけるものは多くありますし、そのことによって保育を深めることができますから、必要不可欠な情報です。

ただ、そちら側からだけの情報だけですと、子どもや保護者への視点が偏ったものになってしまいます。

ですから、普段から、保育関係者以外の方々と交流を持つようにしています。

仕事も年齢も性別もバラバラな方々との交流は、保育の世界では「常識」とされているものが通用しない世界です。

だからこそ、そこで得る情報が重要になってくると思っています。

なぜなら、ほとんどの子どもや保護者は、保育関係者ではないからです。

もちろん、こっちも、こちら側の情報だけでは、偏ってしまいます。

偏った見方は、子どもの発達を歪ませてしまう原因になると思っていますので、保育界からの視点と、世間一般での視点の両方がバランスよく必要だと思っています。

「保育界の常識は世間の非常識」

という言葉があるように、保育関係者の「当たり前」は、世の中では通用しないことが多くあります。そのことを知っているのと知らないのでは、普段の保育に大きく差が出るのではないでしょうか。

サンシャインプール

2012/08/25

息子が夏休みの間に、どこか連れて行ってあげたいなぁと思いつつ、なかなかまとまった時間が取れずにいたのですが、ようやく休みの確保ができたので、県内ではあるものの1泊でサンシャインプールに行って来ました。

朝から動くと、人も車も多いので、午後に現地に到着するようなスケジュールでのんびりと休日をスタート。

到着した頃には、すでに帰路につく家族連れが多く、利用客がずいぶん減ったかのように思いましたが、中に入ると、まだまだ家族連れやカップルなどがたーくさん。

プールに行くこと自体がかれこれ10年以上ぶりの私は、テンションMAXです(笑。

今回の反省点は、浮き輪をひとつしか持って行ってなかったこと!

流れるプールでは、息子と浮き輪の取り合い(笑。

はしゃぎすぎて、息子から

「お母さん、もうちょっと落ち着こうか」

と窘められる始末・・・。

ふと、まわりを見渡すと、グッタリしていたり、眉間にシワが寄っていたり、ため息ばかりついているお母さんばかり・・・。

確かに、普段とは違うところに遊びに行くと、移動や子ども(お父さんも・・・?)の世話などで、疲れはしますけど、楽しむために遊びにいくわけですから、勿体無いですよね。

せっかくなら、お母さんも楽しめるような場所に家族で行ってほしいものです。

子どもって、お母さんが楽しそうなら自分も楽しめるってところ、ありますよね?

まぁ

私のようにはしゃぎすぎるのも問題ですけどね・・・・(笑

「できる」ということ

2012/08/24

おとなは、子どもが何かを「できる」ということにすごく敏感ですよね。

逆に言えば、「できない」ことにも敏感なんですが・・・。

確かに、何かが「できない」よりも「できる」に越したことはないかもしれません。

ですから、「できる」ようになることはとても大切なことなんですが、どうも世の中の風潮として、その子どもの発達は無視して、できるだけ早くから何かを「できる」ように詰め込む、いわゆる歪んだ早期教育が流行している気がします。

子どもにはそれぞれ、自分なりの発達の速度があります。

そして、発達の進む方向は、どの子どもも一緒ですので、いずれ発達していきます。

それを待てないおとなが多いのと同時に、子どもをおとなのプライドを維持するための「物」としてしか位置づけできないおとなも多いのが悲しいですが、現実です。

確かに、子どもが何かが「できる」と、目に見えて結果が分かりますから、おとなの満足度を充足しやすいのでしょうが、極端に言えば、子どもは詰め込めば何でもできるんですね。

ただ、重要なのは、その「できる」ことが、子どもが自主的に自分の考えで主体的に関わった結果「できる」ようになったかどうかです。

おとなを満足させるために「できる」ようになったことは、得てしてその内容を理解しないまま表面的な知識を身につけるだけで、応用力や柔軟性に欠けることになってしまいます。

しかも、乳幼児期にはできていたのに、就学してから急にできなくなった、ということもしばしばです。

これには、いくつか理由があって、上記のように、その本質を理解せずに表面的な習得であることや、運動などに関しては、幼児期と就学してからの使う筋肉が違ってくることなども、関係しています。

脳機能の観点からも、脳が右肩上がりに発達していくのではなく、不必要なものを削りながら発達していくものなので、就学以降に、脳の中の不必要な部分を削った結果、できなくなるということにもつながるわけです。

よくいう、「就学時で頭打ち」というのは、こういうことなんですね。

ですから、幼児期に何かが「できる」ということに対しては、注意が必要だと思います。

重要なのは、子どもが「できる」ことではなく、「興味がある」ことなんですよね。

おかゆ

2012/08/23

出張が立て続けに入ると、外食続きになってしまうのが痛いところ・・・。

こう見えても、胃が弱く、胆石持ちだったりもするので、外食が続くと、なかなか体調に響いてしまうんですね。

ですので、できるだけ、出張前後は、食事をセーブしたり、消化のいいものを摂るようにしたりと、気をつけています。

が、

現在も、先週頭の出張での外食が未だにひびいていて、胃の調子が最悪です(笑

最近、出張中に嬉しいなと思うのが、宿泊先の朝食でおかゆが選べるところが増えてきていることです。

先日、宿泊したホテルでも、朝食のバイキングでおかゆが用意されていて、本当に助かりました。

普段が、あまり外食をしない上に、おうちごはんは、基本的に素材の味を生かして薄味ですので、外食が続くとダイレクトに身体に堪えちゃうんです・・・

ですから、お外でのおかゆの存在が嬉しくてたまらないんです!!

もうむしろ、おかゆバイキングでもいいと思うんです!!!

ですよね!!!??

 

ちなみに、おかゆは世界各国で様々な種類があって、日本のように白米を炊いてつくるものだけでなく、オートミールやトウモロコシの粉、ヒエやソバなどで作るおかゆもあるようです。

お砂糖や牛乳で炊いて、子どものおやつにしている国もあったりと、幅広く食べられている料理のひとつです。

北欧や中欧などでは、お昼にしっかり食べた日の夕食は、おかゆで済ませるという食生活も見られるようですよ。

 

トルコキキョウ

2012/08/22

それほど植物には詳しくないのですが、昔から好きな花があります。

画像のトルコキキョウです。

春ごろから9月頃までが開花シーズンで、この時期には、自宅のキッチンのカウンターに登場することが多い花のひとつです。

名前からすると、原産国がトルコであると思われがちなのですが、実はアメリカという(笑)意外性もまたいいですね。

元々は、大正から昭和にかけて日本にはいってきた品種とのことですが、2度にわたる世界対戦で、品種が根絶させられてしまった国が多く、現在では、日本が品種改良の中心となっており、全体のほとんどの品種が日本産のようです。

画像の通り、ふわふわとした花びらが印象的で、一見バラのようにも見えますが、バラのようにきりっとした感じではなく、どこか柔らかさがあって、前に出て目立たなくとも存在感はしっかり自己主張するという感じの印象です。

この柔らかさがダイスキで、色もその時に気分によって、白やピンク、紫と白のツートンだったりと、ついつい他の花ではなくトルコキキョウを選んでしまいます。

ほんのちょっとしたことなんですが、花や草などの植物をほんの少し飾ってみるだけで、お部屋全体の雰囲気ががらっと変わったり、落ち着く空間へと変化したりします。

こういうとき、自然界の力の不思議さを、感じてしまいます。

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