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園長の日記

不透明

2020/03/05

先行き不透明という言葉は最近のトレンドワードですね。

特に、今は、新型コロナウイルスという従来のコロナウイルスの遺伝子変異した新しいタイプのウイルスが現出しており、今後の動向は先見えしません。

時代そのものも、多くの経済学者や社会学者、歴史学者、経営者などなどが「先行き不透明」な時代へ突入しているとの発言が見られます。「予測不能」とも表現されていますね。

これまで人類が積み重ねてきた歴史の中で、様々なものが発展し、いろいろな予測を立てて、実際にある程度は予測通りになってきたのですが、その予測は、「地球が存在していること」「人類が生きていること」が前提で成り立っていたのでしょうね。

そこから少し進んで、「地球がなくなるかもしれない」「人類がいなくなるかもしれない」との仮説が出てき始めて、いろんなところで議論になっていますね。

もっと話を小さくして、もっと身近なところで考えてみると、日本では、特に私が学生の時代は、「あそびよりも勉強、とにかく勉強していい成績をとって、いい大学にいって、いいところに就職して、早く結婚して子どもをつくって、3世帯同居で、男は外に、女は家の中に、仲睦まじく家族で生きて、老後は年金をもらって悠々自適な生活で一生を終える」という、ある種のマニュアルのようなものがありました。

そのレールから外れてしまうと、一生終わりだ!くらいの勢いでした。

ですが、実際はどうでしょうか?

計画通りの人生を誰もが歩んでいますかね??

計画通りの方もいるでしょうし、そうじゃない人も多いですよね。

私はどちらかというと、何かをやるとき、前もってざっくりとした計画立てておいて、最悪を想定してから動く方ですが、無計画に動く人もいますし、どれが正しい、なんていえません。

衝動的に動くことが悪ともいえないですしね。

それはおいといて、そもそもが、先が見えるなんてなんで思っちゃったんだろう・・・?

ある程度の予測は可能と思うんですよね、ここまでいろんなことが発展していたら。

豊富なデータがありますから、データ解析で予測はある程度できますね。

例えば、6月は梅雨時期だから、客足が鈍るので百貨店の売り上げの予算は低めに設定とか、ですね。ただ、それも、6月が梅雨時期だったころの話。今は、気候もちょっと揺れ幅多いので、過去のデータは役に立ちにくくなってます。

具体的な数字があるものは、比較的、予測は簡単なのかなと思います。

条件がこれまでと違ってきているという話かな、と。

ただ、やっぱり、先見えなんか難しいですよねえ。

先行きが不透明で当たり前なんじゃなかろうか、と思うわけです。

で、その予測を、なぜヒトにあてはめちゃうんでしょうかね?

これが一番の疑問です。

劣悪な環境で育った子どもがみんな犯罪者になるかと言われると、そうとも言えない。

確率はあがるでしょうけど。

ヒトこそ予測できない生き物だと思うんですけどね・・・。

ただ、最近、特に思うのが、関わった大人たちの言うことをよく聞いて、がんばってきたのに、社会に出たらうまくいかずに不幸になっちゃうケースの情報が出てますけど、教育者ってそこらへん、どう思ってるんでしょうね?

自分たちには関係ない?すべて親のせい?

ちゃんとしたデータないから知らない?

社会に適応できない人がデータ収集に協力なんてするわけないのに?

表に出ないことはないこと、というのが世の中なんでしょうね。

世の中を動かしている中心人物と言われる人々と、実際に世の中で一般的な生活を送ってる人たちと、議論したら面白そうですね。どっちもお互いのこと知らな過ぎて、話にはならないかもしれませんが、違うからこそ学ぶことが多そうです。

幼保連携型認定こども園への移行

2020/02/01

去る11月より、ぼちぼちと次年度に向けて、幼保連携型認定こども園への移行のための申請書類を作成しておりましたが、なんとか12月下旬に作成が終わり、福岡県に提出を終えています。

その後、何度かの修正依頼があり、都度都度で修正や加筆、追加資料の送付、と続いています。

提出した書類や資料をもとに、県において協議があり、正式に認定を受けるのは3月に入ってからということですが、1号認定を希望されるご家庭の申込は進めておかないといけませんから、なんとも歯切れの悪い状態です(笑)。

福岡県での協議や調査が済んだら、実地調査があるようです。

協議がスムーズに進んで認可が下りればいいのですが・・・

こればっかりは県の判断ですからねえ・・・

それにしても申請書類と添付資料の多いこと多いこと!!

ファイルの厚さで言えば、10cm近くあるんじゃないでしょうか・・・。

ヒィヒィ言いながら半泣き状態で作成しましたが、確認する方も大変ですよね、あの量は・・・。

書類大国ニッポンですから、ある程度は仕方ないところではありますが、もう少し、確認する方々の業務軽減できないものですかね?

公務員さんも人手不足でしょうにね・・・。

それはさておき、協議前の調査のひとつに、法人職員と役員の福岡県警照会という記載が申請のフローチャート内にありました。

福岡県警照会!!??

もちろん、職員も役員も照会されて困ることは一切ないんですけども、どうやら、反社会勢力組織の構成員でないか、つながりがないか、を調べる様です。

キッチリしっかりしてますね、福岡県!

都会の方では、この10年ほど、反社会勢力組織の方々が、社会福祉法人や宗教法人を乗っ取るケースがあるようです。

そういったことを未然に防ぐ目的もあるのでしょうね。

ちなみに、他県の保育仲間にも聞いてみたんですが、県警照会などはなかったと・・・。

おかしいな・・・(笑)。

2020

2020/01/04

気づいたら新年が明けてました。

皆さま あけましておめでとうございます。

年を追うごとに、お正月をあまり感じられないまま過ぎ去っていくのですが、今回も同様でした。

さて、2020年ということで、多くの人が待ち望んでいる東京オリンピックが開催される年になりました。

今回のオリンピックでは、サーフィンやスケボーなどのいわゆる横乗り系のスポーツが正式種目となっているところが個人的には目玉ポイントです。

スケボーに関しては、ランプ設置は室内でも可能ですから、お天気に左右されることもなく進みそうですが、サーフィンに関しては、会場が海ですから、天候に左右されます。

お天気具合だけでなく、風邪の向きや強さによって波の高さが変わりますから、こればっかりはどうしようもできません。

サーフィンで、見ていて楽しいのは、やはり頭オーバーでの演技です。

会場になる千葉の海岸は割と波のサイズが上がりやすい地域だと記憶していますが、頭オーバーとまでいかなくても、せめて腰くらいのサイズは欲しいところ・・・。

個人的にはスプレー満載のスピード感あふれるカットバックが好きですが、選手はだれもが一流どころばかりでしょうから、エアーや360など高度なテクニックが満載になるのでは!?と期待しています。

協議に関係なく、出場される選手のみなさん、そのご家族やコーチ陣、たくさんのスタッフの方々など、ケガや事故なく無事にオリンピックが終えられるといいなぁ~。

うちの園も、海に近いので、先々海に魅せられて波乗りしようと思う子どもが出てくるかもしれません。

ちなみに、園から車で4~5分のところに、にぎのはまという波乗りスポットがあります(今もそうなのかは定かではありませんが・・・)が、20年ほど前の当時は、にぎの浜の波に乗れれば全国どこの波でも乗ることができると言われるほど、波が短くグチャグチャで、とても乗りにくい波を生んでくれる場所でした。

今もそうなのかしら・・・?

こわいこわい

2019/12/06

気づいたら12月です。

びっくりです。

ついこの間まで9月だったのに!!

園舎の建て替えが終わり、次年度の認定こども園への移行に向けて、書類作成をぼちぼちしておりましたが、あっという間に12月になっていました。

時間の流れって年々早くなっている気がするんですけど、これも加齢によるものでしょうか。

ますます時間の流れが速くなっていく覚悟だけは年内にしておきたいと思います!

さて、次年度より幼保連携型認定こども園へと移行予定で、ぼちぼちっと申請書類を作成し、現在は県の子育て支援課の方からの連絡待ちの状況です。添付書類の不足とか、細かい指示がたくさんとんでくることウケアイです。

さすが書類大国ニッポンです。

申請書類もたーーーくさん入力事項があり、添付書類もあり、ほんとに計画が好きな国民性なんだな~と感心します。(作る方もチェックする方もたまったもんじゃないですけどね)

ただ、これどこまで同じシステムで続けられると思ってるのか、疑問に思うところです。

書類作成なんてAIの得意中の得意な分野ですし、AIだったらミスもありません。

例えば、うちだと園としての歴史は70年近くあるわけですから、初期からこれまでの書類(永久保存指定の書類がいっぱいあるんですよ)を、データとして取り込んで、そのデータからAIが学習を深めていけば、現時点でどの園も時間かけて頭かきむしりながら作っている諸々の書類一式を、サクっと、サラっと、あっという間に、作成してくれるはずです。

そしたらですよ、その分、人件費も浮きますし、書類にかけていた時間をもっと子どもたちと直接触れ合ったり、保護者とお話したりとか、有効に使えますよね。

やっぱジャービスが必要です!!

1園に1台、ジャービスを!!!

サンタさん、ジャービスくれないかなぁ・・・・(仏教徒ですけど)。

マジョリティとマイノリティ

2019/05/26

「次の時代を作るのは常にマイノリティ」

というのは誰の言葉でしたっけ・・・?(笑)

どなたの言葉かは思い出せませんが、この言葉は的を得ていますよね。

というのも、少数派の人たちは、多数派の人が気づいていないところに気づいているわけです。人間は「飽きる」生き物ですから、多数派で定着した物事に安定感を求めると共に、飽きてもきます。飽きると、「ほかに何かないかなぁ~」となり、それまでは少数派だった物事に目が向きやすくなるんですね。

また、ビジネスの世界ではよく言われることですが、「誰も気づいていない、やりたがっていないことにこそ、次のビジネスチャンスがある」ということ。

特に現代は、情報過多の世の中ですから、いろいろなチャンスを手に入れやすい世の中ではないかと思います。半面、サイクルが早いので、人間が飽きるスピードも速くなってはいますが・・・。

次はどんなビジネスが生まれてくるのでしょうか。

昔のように、大きなくくりでしかなかった「仕事」が、今は本当に細分化されていて、個人事業主も増えています。また、以前はなかった「仕事」も生まれています。

例えば、今では当たり前にほとんどの人が持っているスマートフォンですが、これも以前はなかったものです。スマートフォンの販売店や修理などに従事する仕事は、以前はなかった仕事ですね。

他にも、食に関してはどうでしょうか。

以前は、アレルギー食品はほぼありませんでした。今では、アレルギー食品のみを扱う会社も存在しますし、使用食材に関しては、ほとんどの製品で表示されていますね。あの使用食材を算出する仕事も以前はなかったものです。

以前は、アレルギーを持つ人も、個別のデバイスを持つ人も少数派でしたが、見事にその少数派をターゲットにしたビジネスが生まれています。

今後の時代は予測不能な時代へ突入したと言われていますが、予測できないからこそ面白さもありますね。

このように、次にどういう物事が起こるのか、流行るのか、などは、既存の者では測れないところがあります。

近年は、公立の小中学校における通級利用児童や不登校児の数が右肩上がりで増えています。今の時点ではまだ少数派ですが、この右肩上がりは衰えを見せません。

今後、この少数派といわれる子どもたちが、次の時代を作っていく可能性は高いのではないかと思います。

また、今は少数派ですが、年々増加傾向にあるわけですから、半数以上になった時点で、それまで少数派だったものが多数派に変わることもあり得ます。

いずれにせよ、先のことはわからないので、これからどう変わっていくのかを楽しみにしたいと思います。

 

 

 

 

 

環境

2019/04/25

新園舎となり、環境の見直しと設定をちまちまと行っています。

環境と一口で言っても、多岐にわたっていて、保育における環境設定は多くの専門性が必要になってきます。

保育室の広さはどうか。

音環境はどうか。

二酸化炭素の濃度はどうか。

照度や日当たりはどうか。

遊びにおける場所の設定はどうか。

遊びの内容はどうか。

子どもたちの活動においての動線はどうか。

静かに過ごしたり昼寝をしたりする環境はどうか。

保護者が入りやすい玄関かどうか。

保護者がゆっくりできるスペースはどうか。

保育者の動きやすい動線かどうか。

保育者が働きやすい空間かどうか。

・・・・・・などなど。

 

挙げるときりがありません。

それらの環境を整えるために、新園舎の設計から定期的な工程会議を経て、今の園舎が出来上がって日々すごしているわけです。

危険な箇所の排除はもちろんですが、危ないからと言ってなんでもかんでも排除してしまって、子どもたちの先々を見通した環境まで排除してしまうのは保育ではなくなってしまいます。

それぞれの子どもたちにとって、その子なり道を生きていくために、乳幼児期に経験するべきことを、園の環境に詰め込んでいかないといけません。

そのために、私たち保育者は、日ごろから環境の重要性を意識して、様々な視点から環境を考えています。

空間一つにしても、どこに何を置くかで、子どもたちの動きが変わってきます。どの空間をどういう場所にするかでも大きく変わってきます。

「こうすればうまくいく」といったマニュアルはなく、目の前の子どもたちの発達状況に応じて、あれこれと変えていかなければならないのですが、これがまた楽しいんです。

子どもたちからの提案に助けられるときもたくさんあります。

実際にあそんだり生活するのは子どもたちですから、子どもたちからの提案に沿う方がよっぽど効率的なときもあります。

おもちゃひとつにしても、子どもの様子が変わる時もあります。

答えはひとつではなく、その答えすらないのが保育です。

だからこそ面白くてやめられない魅力があるんでしょうね。

 

卒園式

2019/03/24

1553421128402毎年恒例、卒園式終了後の茶話会でのケーキです。飾りのクッキーまで手作りですから、もうたまりません。

年々、美味しさがパワーアップしていて、今年のスポンジもふんわりで美味しい出来でした!

保護者のみなさま、いかがでしたでしょうか?

堪能して頂けましたでしょうか?

式典では、今年度はたくさんの子どもたちが泣いていました。最初から泣き出す子、最後まで我慢して式終了後にウワっと泣き出す子、いつの間にか静かに涙を流している子、泣いてはいないけど複雑な表情でうつむいている子、短い時間の中で、いろんな表情を見せてくれました。

例年通り、私も証書渡しでもちろん泣いてしまったんですが、泣かないだろうと思っていた子が泣きながら証書の受け取りに来たものですから、言葉に詰まってしまいました・・・。

卒園式は毎年行うものですが、毎年、卒園していく子どもたちは違います。これからも、ひとりひとり違う人生を歩んでいきます。それぞれの子どもたちにとって、自分にとっての幸せが何かを模索し、その幸せを感じられるような人生を送ってほしいと心から願います。

 

まぁ、これは私の個人的なわがままですけども。

たまには顔を見せてくれるとうれしいなぁ~。

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新園舎

2019/02/18

引渡しからバタバタと引越しを終え(正確にはまだ全部の荷物を運びきっていませんが・・・)、今日から新園舎での生活が始まりました。

子どももおとなも大歓声をあげながら、あちこち見て回っています。

仮園舎が狭かったので、子どもたちは広い園舎でこれまでのストレスをたくさん発散してくれることと思います。

基本的な使い方は、旧園舎とは大きく変わりませんが、新たに子どもたちが楽しみながら発達できる遊具が入ります。

2階の保育室には、ボルダリングと吊り下げ遊具が設置予定です。

木登りできる木が園庭にないので、疑似的な木登りなどの経験がこれまでできませんでしたが、これでクリアできます。

また、揺れたりぶら下がったり、回ったり飛んだりなどの動きが経験できる遊具もこれから準備していく予定です。

まずはボールプールやトランポリンかなぁ~。

他にも、新園舎では、ちょっとした隠れ家的な場所や、落書きを思う存分できる場所などがあります。

予算の都合上、完璧な園舎はつくることができませんでしたが、限られた予算内でひ広い面積が取れたので、十分ですね。

これから少しずつ、園舎内の環境を整えていきたいと思います。

先ほど触れた体の動きですが、本来は普段の生活の中でクリアできていたものばかりです。

それが時代の趨勢によって、子ども集団がなくなり、子どもが外で集団で遊ぶことも減り、木登りや探検などは危ないからと禁止され、たくさんあった公園の遊具も事故があったことで撤去が続き、今では本来経験すべき、「発達の保障」のための遊びが経験できなくなっています。

事故があったから即禁止、危ないから即禁止、ではなく、危なくないように対処するというワンクッションがほしいものです。

なんでもかんでも禁止することで、結果的に未発達で偏った発達によって年を重ねてしまい、危険を回避する能力が身につかないまま・・・ということになってしまいます。

普段の生活で経験できない分、乳幼児期の施設の一つである私たち園の環境を整えていくことが大事なんだなぁ~と思う今日この頃です。

おとなの再教育

2019/02/04

前回のブログで、「大人の再教育」が必要では?と書きましたが、誤解されがちですが、「大人側がダメな人間だ」ということではありません。

「知らない」「わからない」ことは、おとなであっても当たり前に存在します。

前回も触れましたが、おとなは当たり前だと思って育児をするわけですから、悪気があるわけではないことがほとんどです。

もちろん、虐待事件に関して、すべてがそうとは限らず、加害者側の大人の歪んだ性質などによって明らかな悪意をもって、我が子を「自分の所有物」として取り扱うことによるものもあるでしょう。

ただ、多くの虐待のほとんどが、逮捕されたり一時保護されたりした際に、「虐待だと思っていなかった」と答えることがほとんどとのことです。

育児においては、何が正しくて何が間違っているのか、その線引きは難しく、正しい育児方法があるわけではありません。

子どもはひとりひとり人格が違いますから、Aちゃんには有効でも、Bちゃんには逆効果、ということもよくある話です。

ですから、正しい正しくないの判断は、「その国の法律」と「人道的であるかないか」によってなされます。

日本は先進国であり、教育水準も生活水準も高い国です。

そういった国では、暴力や暴言による育児は「人道的」ではありませんし、何よりも、憲法や児童福祉法、子どもの権利条約によって、禁止されています。

ここに、実際のおとなの姿との乖離が見られます。

法的にはそうでも、現実社会では理解されていない、わけです。

そういった乖離は、いたるところで見られることですし、日本人は特にその曖昧さを好む傾向もあります。

しかし、それによって子どもの命が奪われていいわけではありません。

そこで、今回、新たに「保護者による体罰によるしつけの禁止」が明文化されることになりました。

「罰」が見えないと律することができない人間が多いということですね。

同時に、子どもへの考え方の理解が深まる第1歩でもあります。

世の中はとかく、発言権をもった人の意向で動きがちです。

おとなは発言権を持っていますから、世の中はおとなの都合によって動かされちきます。

子どもにも発言権はあります。同じ人間ですから。

子どもの発言がもっと重視される世の中になっていくといいなぁと個人的には思っていますが、やっぱり世の中の多くのおとなは、まだまだ「子どもにまかせたら何をするかわからない」といったさも自分が万能かのような勘違いが蔓延っていくんでしょうね。

万能なおとながいるのなら、1度でいいから会ってみたいものです。

虐待事件

2019/01/30

年明けから、連日虐待による逮捕者のニュースが飛び交っています。

その内容は様々ですが、これまで見過ごされてきた(見逃されてきた、と言った方が正しいかもしれません)ことでも、保護者や家族がサクッと逮捕されています。

虐待と言えば、「身体的な虐待」のみが注目されがちですが、きょうだい間の明らかな差別や、子どもへの暴言や自信をなくすような頻繁な声掛けなどの心理的虐待も虐待とみなされます。

おとなからすると、「そんなことで?」と思われるかもしれませんが、それも仕方ないことかもしれませんね。

今の親世代が過ごしてきた時代では、「給食を無理やり食べさせられる」「悪いことをすれば叩かれる」などがごくごく当たり前に行われており、いうこと聞かない子どもは夜であっても外に出される、成績が悪いなどあれば「ダメ人間」扱いされ、こっぴどく暴言を吐かれる、などはよく聞く話でした。

そういったいわゆる叱咤激励(という名目のおとなの八つ当たり)で育ってきたおとなは、自身がそうやって育ってきてますから、自分もそういう育児をするものだと疑わずにいるのは理解できます。

特に純粋に自身の親世代を信じてきた方ほど、同じような方法による育児を行っていくでしょう。

しかし、時代は変わっています。

親世代が子どものころの時代と、今の時代ではいろいろなことが変わっています。

制度的にはどうでしょうか?

1994年に日本は子どもの権利条約に批准しています。

つまり、1994年の時点で、「子どもが一人の人間であること」などの子どもの権利が、国内でもしっかり保障されるべき事項となっていたわけです。

にもかかわらず、「子どもの権利条約」を知らない大人が多いこと多いこと。(ちなみに、平成28年度より児童福祉法でも明文化されています)

25年前にすでに制度的にはそうなっているにも関わらず、おとなは一体何をしてきたのでしょうか?

子どもの教育にようやく国を挙げて力を入れ始めたわけですが、子どもの教育はもちろんのこと、おとなの再教育も喫緊の課題であると感じます。

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